情けない大人

お子さん達ならご存知と思われる曲であるが、歌詞は非常に深い。




アンパンマンのマーチ

作詞はあの「やなせたかし」さんである。作曲は「三木たかし」さんだそうだ。

 番組のオープニングとして使われている歌詞は2番である。しかし1番から聴くと微笑ましい仮想世界から一転し、現実を否応なしに考えてしまう。やなせさんの熱く強いメッセージを感じる。

 この曲を聴く度に、ワタクシは打ちひしがれそうになる。なんてダメな大人なのかと・・・。幼児向けアニメーションのオープニングソングだけに(バカにしているわけではない)、余計にお先真っ暗だと思ってしまう。

そうだ うれしいんだ 生きるよろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも

 生きる喜び。ワタクシは今まで一度も感じたことがない。少なくとも記憶にない。生きていて良かったと思ったことを。むしろ生きていてはいけないと思ったことばかりであるし、今でもそう思っている。現在進行形だ。胸の傷は痛みっぱなしで癒えたためしがない。

なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられないなんて そんなのはいやだ!

 もしワタクシが問われたのなら答えることはできない。何のために生まれたのだろう、何をして生きるのだろう。この世に生を受けた意義を見付けられず、生きるビジョンも見付けられない。

今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君はいくんだ ほほえんで

 心が燃えるような想いをしたこともない。いや、無いといえば嘘になるが、それは極めて短い時間である。微笑んで。ワタクシは微笑みうつ病のようなところはある。これだけは当てはまるかもしれぬ。しかし真の意味では真逆である。

ああ アンパンマン やさしい君は
いけ! みんなの夢 まもるため

 ワタクシはアンパンマンの足元に及ばない。アンパンマンのように強く生きることができない。バイキンマンにすら負けてしまうのではなかろうか。

 以前書いたかもしれぬが、アンパンマンはお腹の空いた人(人間とは限らぬが)に自らの頭を千切って差し出すのである。シュールといえばそれまでだが、究極の人助けかつ自己犠牲である。見返りを求めない本当の愛である。

 ああ、本当に情けない大人である。これから先、生きる喜びを見出せるのであろうか。ワタクシには無理だと思う。生きていることに罪悪感を覚えるワタクシにとって、この曲は酷である。
 ある意味では、自分のことしか考えていないのかもしれぬ。だが、言い訳をすれば、他人のことを考えたくない訳ではなく、自分のことだけで精一杯なのだ。
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by donkeys-ear | 2013-06-22 01:40 | 心のヤミ