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楽しみ

 ワタクシの人生にとって、楽しみとはあってはならない存在なのかもしれぬ。




 本日の外来で「最近楽しいと思ったこと(感じたことだっただろうか?)はないの?」と問われた。しばし考えたあと「思いつかないです。少なくとも今考えた限りでは」。これは本心である。

 何度も書いたと思うのだが、楽しいってのはどういうことなのか良く解らない。考えたところで解る事でもなく、体験を通して感じる事なんだろうが、過去を振り返ってみても思い当たる点がないのである。絶対に楽しいと思ったり感じた事はあるはずなのだが、時間が経つとすっかり抜け落ちている。単に老化しているだけかもしれぬが。

 こういったことは子供の頃の体験がベースとなっていて成長していくに従って形を変えて再体験することなのだと思う。つまり、幼少時代に楽しむための基礎があるからこそ感じられるのだろうと言うことである。これも以前書いたかもしれぬが。
 結局は子供の頃、楽しい体験が乏しかったんだろうなあと思うのである。それを現在でも引きずっているのだろう。基礎がなければ応用することは難しい。

 人生とは修行となんとなく常に頭の片隅にある。まあ、これに縛られてしまっているとも言えるのかもしれぬ。
 近頃は達成感を得られたことも(少なくとも記憶に)ない。毎日何かに追い詰められているような気がしている。それが何か解れば対処方法が解るのかもしれぬ。解るとは限らぬが、多少は違うような気はする。言うならば敵を知ることである。しかし漠然とした追い詰められ感であり敵の存在は見えず、当然その解決策も解らない。となると、一時的に逃れることでどうにかこうにか心身の休息を図る以外身は保たなくなってしまう。逃れることを具体化すると寝ることなのである。実際にこれでなんとかしのいでいる。ところが、寝てばかりいては楽しいことに遭遇するわけなどないのも現実である。見事に悪循環に入っているのだろう。

 さて、外来の話へ戻すが、ワタクシ自身何を求めているのか解らない。つまりは欲求。これも先生に問われて思ったことである。強いて言えば早くあちらの世界へ行くことくらいで、先生に伝えたら「そういう答えが返ってくるとは思ってた」と言われてしまった。お見通しである。

 正直言って日々辛いことしか感じられなくなってきている。生きる事ってのは、いかに辛いことに耐えられるか?ってことなんだろうか???。それだけではないと思いたいが、思えないのが最近のワタクシである。まあ、ワタクシなんて序の口で、もっと辛い人は世の中沢山居られるんだろう。これも頭の中では解っている。となると、どこかで高望みしているのだろうか?。そんなつもりはないのだが。解放されるまたは開放感を味わえる時がくるのだろうか?などと考えれば、むしろ絶望感を味わう日の方が近いような気がしないでもない。
by donkeys-ear | 2012-10-02 00:09 | 心のヤミ