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男根期の固着か

珍しく連続して分析ごっこをしてみる。




はっきり言ってこの考え方は違うかもしれぬと思うのだが、一応触れておこう。

 朝目覚めた時、たまにうつぶせの時がある。寝る時は仰向けに寝る。以前は横向きで寝ることが多かった。寝ている最中など自然と寝返りを打つので決まった体勢ではないのも承知の上だが、概ね仰向け或いは横向きで起きることが多い。しかしうつぶせの時もあるのだ。
 特に暑くなってくるとその傾向が強いようである。つまり夏場はそうなっていることが多い。そのため、この姿勢(体勢)に対する問題は季節性のもので考え過ぎかなと思っていたのだが、今朝目覚めた時、それ以外にも何かがあるように感じたのである。

 ワタクシは高校時代の授業でフロイトの夢分析(夢診断だったか?)の話を聞いた記憶がある。たった1回かもしれぬ。その時は夢の中に現れてくるものは自分の欲求が形を変え出てくるといった程度にしか認識していなかった。ただ、なかなか面白い先生で、話も興味深かった。その先生にはお子さんが2、3人おられるのだが、息子さんがちょうど男根期で、何気なく性器を押しつけてきたりするので気持ち悪いと言っていたことを覚えている。

 さて、ワタクシについての話へ戻る。
うつぶせで寝ると言うことは、性器を布団に押しつけている状態とほぼ同じである。仰向けの場合、掛け布団であり、その圧力は布団の重量によるもので、たいした圧力ではない。しかし、うつぶせとなると自分の体重がかかるのであり、それなりの圧力である。

 で、目覚めた時に「男根期にも固着があるのかもしれぬ」と自然に思ったのである。それは昨夜精神分析の本に目を通していたからかもしれぬ。

 たしか以前、リビドーの発達段階について書いたと思う。口愛期(口唇期)から始まる考え方である。
 口愛期とは簡単に言えば、乳児が母乳を飲み欲求を満足させる時期を指す。
 次の肛門期であるが、これはおむつが取れる時期に相当し、トイレットトレーニング前後の時期でもあると思う。
 次に男根期だが、男性の場合「男根性の誇りと去勢不安」、女性の場合「男根羨望と去勢コンプレックス」があると昨日のモノの本に書かれている。
 モノの本は図や表がふんだんに用いられているため解りやすい。といっても専門用語が多い(この本も専門書なので当然なのだが)ため、パッと見て全てを理解するにはほど遠い。しかし、うまく纏めてあるので購入して良かったと思う。まあ、ここで本の感想を述べても仕方がないのだが。

 また別の頁を見るとこのような事が書いてある。
男根期はエディパール期とも重なっている。エディパール期とは何かとは具体的に書かれておらず、調べてみてもそれを明記した資料が見つけ出せなかったのでワタクシの想像であるが、エディプス・コンプレックスの始まりから終わりまでの期間を指しているのだと思う。表を見る限りそう読み取れる。
 エディプス・コンプレックスは比較的有名な定義だと思う。wikipedia 等でも見られるのでご覧頂ければと思う。説明するのは意外に大変だからだ。ちなみに女児に対してだけはエレクトラ・コンプレックスという表現を用いる場合もある。言葉は知っていたのだが、エレクトラ・コンプレックスとはユングが名付けたようである。男女差の違いはあるが、呼び方が違うだけ大同小異だとワタクシは思う。ともかく、男児と女児では意味合いが少し異なっている。

 ややずれたが、そのエディパール期の中に「原光景をみたあとの空想とお医者さんごっこ」、「口愛期の転化ー母子関係、指しゃぶり」と書かれている。
 他にもいくつか書かれているが、この2点に注目したい。というのは、先生に「原光景をみてしまったのが原因で、女性へ対し汚してはならない・傷つけてはならないと思うのではないか」と言われた事があるのだ。
 原光景とは単純に言うならば、両親の性交の光景を指している。心的外傷ともなる。人にもよるのだろうが、暴力行為として目に写る可能性もある。ならば、女性を汚してはならぬ・傷つけてはならぬと思うのも一定の理解ができる。
 先生から言われ、ワタクシは数日間考えてみたが記憶に全くない。よって、見たことはないのでは?と思っている。或いは昨日書いた抑圧が働いているのだろう。見てしまったかもしれぬと今は思うようになった。見たか見ていないか確信を持って言えないのである。

 もう一点、指しゃぶりである。ワタクシは恥ずかしいことに中学生時代まで指しゃぶりをしていた。まあ、これは口愛期に固着があるとも考えられるのだが、男根期の欄にこの文字を見た時、全く関係がないわけではないと思った。

 男根期の自我は「恥」と「現実原則」、そして「超自我形成」の時期に当たるようで、この時期に問題(固着)があると、後々まで引きずる。
 固着は男根期に限らずどの期でも起きうる。口愛期で問題が生ずればそのあとの期を引きずったまま成長することになり、より複雑な精神の発達となるため、重傷度が増すとも考えられる。
ただし、多少の固着は誰にでもあると思う。たとえば煙草がやめられないなど、口寂しさを感じる人は口愛期的固着があるとも考えられる。問題は生活に支障をきたすか否かであろう。ワタクシの場合、支障が出ている。

 ワタクシは羞恥心、超自我とも異常に強く、現実原則が現実検討力(自我本来の働き)だとすると弱い。それは自我が成熟していないためだと思っている。これは男根期に固着があったと考えても不思議はない。

 男根期を過ぎると潜伏期となり、超自我は修正され、自我が確立されるようである。恐らくワタクシの超自我はまだ未修正状態であり、自我は確立できていないのだろう。もしくは修正するのを拒み、間違った自我を築いてしまったのかもしれぬ。近頃ようやく本来の自我が育ってきたように感じている。

 本来なら小学校へ上がる前までに自我は確立されるようである。その意味で、ワタクシは小学生並みの精神状態なのかもしれぬ。

とまあ、こんな事を考えてみたのであった。
タイトルの字面からするとエロティックなことを書いているように思うかたがおられるかもしれぬが、ワタクシは大まじめに書いているのであり、性云々を書いたつもりは全くない。変なコメントやトラックバックをされないことを希望する。
by donkeys-ear | 2011-05-22 00:37 | 素人による分析の試み