2011年 04月 22日
立ち直れてはいなかった
以前密かに思いを寄せていた方がいる。なるべく近づこうと思っていたものの結果は失敗。お会いする機会もなくなったその後、風の噂で結婚されたと聞いた。この時は思いっきり落ち込んだものである。しかし、もう数年前のことであり、ワタクシは立ち直ったと思っていた。
またその方にお会いする機会があった。「結婚おめでとうございます」と言っているワタクシがいた。自分の中では清算できていると思っていたし、過去の話でもある。素直に祝福したい。
どこかで「会わない方が良いかもしれぬ」と思っていたが、それもなんだか腑に落ちない。会わないための合理的理由は見付からないのである。
帰宅後ガックリ落ち込んでしまった。結局、強がっていただけなんだと思う。
気付いたら「どだい無理な話だったんだ」とか「ワタクシにはやはり縁のない世界である」とか叶わなかった事を正当化している自分がいたのである。そして「あれ、立ち直ってないって事じゃん」と解ったのである。
お会いしたから誘発されたのかもしれぬ。それならば会わなければ良かったのである。恐らく会いたい気持ちもあったのだろう。結果は言い訳にしかならない。
なんにせよ当時を乗り越えられていない事に変わりはない。悲しいやら虚しいやら。そしてそんな自分に腹立ちすら感じた。まだ引きずっていたのだから。
そしてまたワタクシは精神世界に没頭しそうになった。先ほど書いた「ワタクシには縁のない世界」、ワタクシは幸せになってはならない宿命なのだ、自己犠牲的なのがワタクシのアイデンティティなどと。でも、それは逃避であることも解っている。向き合わなければならないのである。己一人の問題として。
恋する気持ちなどどこかへ行ってしまったのは、この辺りに原因があるのかもしれぬ。ひょっとするとこのまま死ぬまで変化しないかもしれぬ。つまり逃げ続けるって事である。それじゃあダメなんだけどね。
思わぬところで躓いてしまった。でも、これも人生である。
誤解無きよう、間違っても相手の方を恨んだりしていない。自分のアホさ加減を身にしみているだけである。
選挙の落選者ではないが、ワタクシの力が足りなかった。もっとも、許される関係ではないとどこかで察知していた面もある。これを繰り返してきたのも事実なのだ。ようやく「それは無理だよね」と気付きつつある。
やはり人生、苦行の連続である。
by donkeys-ear
| 2011-04-22 00:11
| 心のヤミ