2011年 04月 10日
「もう」か「まだ」か
人により「もう一ヶ月経ったのか」と思うだろうし「まだ一ヶ月しか経っていない」と思うだろう。
どちらにせよ、被災された方々にとって想像を絶するほどの辛い一ヶ月。今でも先の見えない不安は非常に強いと思う。
被災された方々の心的ストレスはこれからも増すのではないか?と思う。燃え尽きてしまわないようにどうやってサポートするのかが大切だと思う。ココロの問題をないがしろにしては絶対にならない。
軽々しく「頑張って」など言ってはならない。常に頑張り続けているのである。
もう一つ、世界から注目されていることに原発問題がある。これはある意味、壮大な実験である。
普通実験とは被害のない環境の元に行うものであるが、今回はこれ以上考えられないほどの被害を伴った実験である。なぜ実験と言うかは、未知の部分が多いからである。
データ隠しがないとは言わない。しかし炉内の状況を確実に監視できる状態でもない。動いていると思われる計器からデータを得ていると思うが、その計器が正しく動作している保証もない。事が起こった後、仮設した計器は正しく動作していると思うが、それらも限られたデータでしかない。周囲の放射線量くらいではないだろうか。
炉心の正確な温度や水位、圧力など、外から計るのは非常に難しいと思う。周囲に漂っている物質から燃料の状態を評価していると思われる。
今、何が起こっているのかは全て予測である。色々なデータを判断材料に用いて仮説を立てているのである。
データの種類は多い方が望ましいが、先ほど書いた通り限られている。であるから、様々な解釈が出回る。シビアな見方、そうではない見方があって当然でもある。
事実は時を経て解ってくるだろう。逆に言えば、現段階では解らない点が多いのである。予想より悪い状態もあれば良い状態もある。ただし、執る手段は常に最悪のケースを踏まえる必要がある。
予測が良い意味で外れていることを願う。
原発関連はあくまで私見である。ワタクシは原子力の専門家でも何でもない。が、冷静に考えれば想像も付くと思う。まずは落ち着くことが一番で、ヒステリックやパニックが最も恐ろしいと思う。
by donkeys-ear
| 2011-04-10 20:31
| 心のヤミ