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隙間産業と固定観念

昨夜歯を磨いているとき、この二つの言葉が繋がった。




ワタクシは主治医より「職人向き」と言われている。
昨年末だったか、飲み会仲間に手相を見ることが出来る女性がおり、みんなで見てもらったときにもワタクシは「クリエイティブなことが向いている」と言われた。仕事には一生困らないとも。
固定観念とは説明するまでもないだろう。

ワタクシは物作り・改造が好きである。改造と言っても購入したものに不満を感じた場合など、ちょっとした細工を加えるのである。痒いところに手が届くようにする程度。であるから些細な内容が多い。

製品を購入しても小さな不満というものは結構あるものだ。きっと誰しもが持っていて、普通は諦めるのだろう。
ところがワタクシの場合どうしても諦められないときがある。そういった場合、自分で作ったり改造するしか方法はない。勿論、自己責任においてである。まあ、ほとんどの場合は壊れたときや保証期限を過ぎてから手をつけるのだが。

で、昨夜こう考えたのだった。「これって隙間産業みたいなものでは?」と。
生業でやっているわけではないので産業という言葉は当てはまらないが、誰かが製品に不満を抱き、または「これさえついていれば完璧なのに」と言った声があり、それをもし実現化する事を商売にできたら隙間産業と言えると思うのだ。
ニーズがあれば仕事としてやっていけるだろう。現実問題としては、ニーズがあるのか?あった場合どの程度の数あるのか?、さらにそれは実現可能なニーズなのか?と言ったことを把握する必要は絶対にある。これを把握せずに実行したら悲惨な目に合うだけである。
さらにニーズがあってもテクニカルな面も問題である。スキルは絶対に必要で、そのスキルを持っているのか?が問われる。

見方を変える。
どんな製品でもコストの問題がある。それ以外に固定観念も含まれているだろう。
製品として販売するとき、その固定観念を打ち破る事は難しい。
まず、それだけ発想力が必要である。さらに本当に売れるのか?である。すなわち先ほどのニーズの把握である。
製品として作る場合、大量生産にならざるを得ない。コストを下げるためには自然とそうなる。すると、最小公約数的な製品を作ることが求められるであろう。その環境では固定観念を打ち破る製品を世に送り出すのは難しい。無理して作ったところで売れなければ全く意味がない。会社にとってはデメリットしか発生しない。小回りの利く製品を作ることは難しいのである。
要するに、大メーカーではほぼ不可である。

そこで購入した製品に後から付加価値を自由につけたり外したりが可能になれば、車にたとえるならオプションを後から選ぶことが出来れば面白いのではないだろうか?と考えたのだ。
それは購入時だけではなく、むしろ購入後にその選択が出来ることはとても意義があると思う。同じ機種を購入しても、一人一人で違う製品に仕上げられる。そして仕上げていくことも可能となる。
こんな企業があればまさに隙間産業である。そしてワタクシはそういった仕事が向いているのでは?と思ったのだ。
「なければ起業すれば?」と言われるかもしれないが、そんな度胸はないのである。

考えてみれば、現職は固定観念の巣窟である。
勿論、誰も彼もが自由気ままに仕事をされても困る。統制が取れなくなってしまう。であるから、そういった職業も絶対になければならない。
しかし、ワタクシはそのような仕事には向かないのかもしれない。
固定観念に縛られず、自由な発想により様々な事を実現化する職業。まさにクリエイティブな仕事なんだろう。
いや、待てよ。そうではなくて単に自分の思った通り事が進まないと嫌なだけかもしれない。完璧欲が働いているだけか?。う〜ん、難しい。
まあ、そんなところで働けたら精神は安定するのかもしれない。

結論。ワタクシ自身に隙間産業的なところがあるんだろうと思う。
by donkeys-ear | 2010-03-09 22:59 | 心のヤミ