2010年 01月 29日
知らなかった
何はともあれこの2曲をお聴き頂きたい。
夢の途中:来生たかお
セーラー服と機関銃:薬師丸ひろ子
聴き比べて「ちょっと違う」と気付いた方はどれくらいおられるだろうか?。
この2曲、同じ曲だとばかり思っていた。
薬師丸さんが歌うと「セーラー服と機関銃」で来生さんが歌うと「夢の途中」なんだと思いきや、歌詞も若干違う。今更ながら知らなかった。
「セーラー服と機関銃」はワタクシが子供の頃に作られた映画である。発表当時、劇中マシンガンをぶっ放した後の台詞「カイ・カン」が話題になったように記憶している。
ワタクシは全てを見た記憶がないので詳しいところは良く解らない。しかし当時話題になったことだけは覚えている。
Wikipedia によると、映画の放映より前に「夢の途中」はリリースされており、その後「セーラー服と機関銃」が発表されたそうだ。どちらにしてもヒット作に間違いはない。
ワタクシは「懐かしいなあ」と思いながら聴いていたのだが、この歌に引き込まれる自分を感じた。
「来生さんはどうしてこんな曲を作れるのだろうか?」と。
そこで Wikipedia で調べたところ、上記の情報を知った。さらに興味深い内容が書いてあった。
なんでも来生さんは厭世的な人間とご自身で発言されたことがあるらしい。
曲は来生たかおさんが、詞はお姉さんの来生えつこさんが作られたようである。
どちらの意向が強く反映されているのかは解らないものの、できあがった曲を聴く限り前向きな内容とは言えないだろう。
歌い出しが凄い。
さよならは別れの言葉じゃなくてこの文章が思い浮かぶ事に驚きである。
再び逢うまでの遠い約束
そして終わりの
ただ心の片隅にでも小さくメモしてと結ぶのである。
想像するに
君が愛に疲れたら僕という男がいたことを想い出して欲しい。
僕はその時のためにいるんだよ。
と言ったところだろうか?。
我ながら深読みしすぎ(これでもだいぶ端折ったのだが)な気もしないではないが、結論からすると自己犠牲的な歌詞であると思う。
ともかく郷愁、哀愁を感じる。
それは来生さんの性格も深く関わっているのだろうし、そのような歌を作るよう促されたのかもしれない。
ワタクシはこのようなテイストの曲に自然と引かれるのだ。ワタクシの根底に流れている何かがそうさせるのだろうと思う。
by donkeys-ear
| 2010-01-29 00:14
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