2010年 01月 21日
保身の時代
数年前、ワタクシはボランティア活動を進んで行っていた。
その会合でとある初老の男性と世間話をしていたときのことである。
一言で「保身の時代になってきている」と話したら納得された様子だった。
誰だって自分の身が一番かわいい。それを失いたくないのも当然である。
しかし、自分を守ることのみに邁進し、他者への配慮が欠けてしまうと社会的に見れば大きな問題である。
自分を守るためには他人を責めたり貶めることだってしてしまうのである。
自分に甘く他人に厳しい。人として全く情けない。こんな人間にはなりたくないと常に思う。
尤も、なぜそうなってしまったのかは、それぞれに余裕が無くなってきていることも関係していると思われる。
自分の事だけで精一杯なのだ。温かい手を差し伸べたくともそんな余裕はないのが今の時代だろう。多くの人がその気持ちだけは持っているとワタクシは信じたい。
さらに一部の金持ちどもは余裕があるにもかかわらず社会へ還元する意識が欠如しているのではないだろうか。これも誠に情けない。労働者にとってこれほど虚しいことはない。
そして、これが根本だろう。他者を思いやる教育や躾がなされてきたのか?。非常に疑問である。個人の資質という問題もあるにはあるだろうが…。
本当に困った時代である。この国はどうなってしまうのだろうか。
by donkeys-ear
| 2010-01-21 14:00
| 雑感