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前回の日記から

前回「ためしてガッテン」からうつ治療について書くつもりだったんだけど、途中かなり逸脱してしまい、本来書こうと思っていた内容を書かずに終わってしまった。
本当は書いたんだけどあまりにも長くなりすぎたので後日改めて書こうと決めて、あえてずれた内容は残してアップロードした。ずれてはいるけど日頃思っていることなので消すのももったいなかったし。

今回は改めて治療に対する個人的な考えを書いていきたいと思う。




その番組でも盛んに伝えていた薬だけでは治りませんというのは私の中で既知であった。
だから個人的にはようやくそういう報道がなされるようになったか!と冷めた目線も含んでいた。
とはいえ NHK の人気番組で取り上げたことは影響力も強いだろうから価値ある放送だったと思う。
今までもうつに関する番組は年に何度かあったと記憶している。同じ局で言うと「今日の健康」だったかな?、そういうところでも特集を組んだりしていたし他の番組(他局も含む)もあった。それらと今回の「ためして」の違いは対象者だと思う。見て欲しい人ですね。

健康番組で取り上げる場合、対象者は患者自身。だから一般の健康な人は関心がない限り見ない。関心がある人とは周囲にうつを抱えてる人がいたり、自分自身心当たりがある人くらいであろう。事実上、限られた人しか見ていないと推察する。患者にとっては再確認する場であったりトレンドを知る機会となり、関心があって見た人は「そうなのか〜」という位置づけ。
「ためして」の場合、対象者は特別限定していないだろう。
健康番組というより身近な疑問を掘り下げて検証する番組。故に多くの人が興味を持っている内容を扱う。固定視聴者も多いはずだ。その番組がうつを取り上げた

患者に対してのメッセージも含んでいたがそれだけにとどまらず、より多くの人、病気ではない人に患者の抱えている問題や治療の難しさ・苦しさを伝えること、正しく理解し優しく見守ってあげましょうよと提案する番組。主眼はそこだと感じた。番組の本領を発揮したうつへの啓蒙活動といえよう。この番組の功績は大きいんじゃないかな?。
そんなこともあり、既に治療を受けている側には物足りなさを感じた人もいると思う。はじめの方に書いたけど私もその一人。でも、番組の性格が違うのだ。仕方ない。むしろ良い番組だったと思う。
番組についてはここまで。

患者にとっての問題は、あの番組では伝えられない複雑なことが多いと思う。
いろいろな意味で自分が適切な治療を受けているのか?という疑問。
あの番組では治療環境がとても整っているように見えた。ところが実状はどうだろうか。
多くの人は不満を抱えていると想像している。以前の私はそう思っていた。

医者も人間だからいろいろなタイプがいる。中には「あなたが治療を受ける必要があるのでは?」とか「あんたは何にも解っちゃいない」という医師もいる。
あからさまに診てやってるという態度の医師もいると聞く。医者が上で患者が下。対等な立場でないと何も言えなくなってしまいがち。
薬をどんどん足していくだけの医師もいる。変更ではなく追加処方。薬代だけで結構な額だろう。
暴言を吐く医師もいるそうだ。こちらに非があればある意味仕方ないが、治療がうまく行かないことへの苛立ちを患者へ責任転嫁する輩もいるというから恐ろしい。お前の力が足りないんだろうが!。他を紹介してくれればまだ良い。そんなこともせず(できずなんでしょうな)「もうくるな」などと言うのは医師以前に人としていかがなものか(言い過ぎでしょうか)。
あっ、思い出した。これも聞いた話だけど、診察中に医師がハンバーガーを食べたそうだ。忙しかったんでしょうけど…。ちょっと悲しい。

私が通っているのはティーチングホスピタル(平たく言うと匿名性に支障が出るので敢えてこの表現)なので研究や実験対象となる時がある。入院したときに求められたことがあった。アンケート(心理テスト)に答えただけなんだけどね。
これは別にどうってことはない。私のような人間が今後多くの人の治療に少しでも役立つのならどうぞ使ってくださいと思う。さすがになんだか訳の分からない薬物を使われたり切り刻まれたりするのはご免。外科系だとそういうのもあるのかなあ?。

また脱線しかかっているので少しまとめると、良い医師に出会うことが現実には簡単ではない。
初めて精神科へ行くときは、前もって評判を調べておくと(あくまでも)参考になるかもしれない。
個人的には「患者が選ぶ名医」みたいなのは精神科領域に限り大して意味がないと思う。悪いとされるところは避ける、良いと言われているところも過剰な期待はしない方が良い。最終目的は同じでも、治療の内容となると人それぞれ価値観や要求が異なる。精神科、心療内科では目に見えないものを扱うので主観的判断になる。良くも悪くも鵜呑みにしないことが重要です。
何はともあれ治療を開始することが重要。医師の変更は後からでも可能。紆余曲折あるかもしれないけど、いずれ道は開けます。
私も過去、主治医と対立関係が3年くらい続いた経験がある。蓋を開けたら誤解していただけで、それからは信頼できるようになったが移動してしまい、その後主治医移動に伴う変更を何度か。今はもの凄く恵まれた環境です。ちなみに病院は変わってません。

精神科外来は思っているより普通なので心配要りませんよ
by donkeys-ear | 2009-06-24 19:53 | 課題