夫婦げんか

ワタクシが子供の頃、両親はよく夫婦げんかをしていた。




 時には父が「出ていけ」と言うこともあった。母は喧嘩をすると感情的になり泣いていた。
ワタクシはそんな夫婦げんかが嫌で仕方がなかった。子供ながらに仲直りして欲しかった。
母はワタクシによく愚痴ををこぼしていた。愚痴を話されることも嫌であった。
 母は専業主婦であるから、出ていくとしても実家に帰るしかない。しかしそれは一度もなかったと思う。我慢に我慢を重ねたのだろう。母はよく「悔しい」と泣きながら言っていた。そう考えると可哀想な母である。現代で言えば言葉によるDVと言っても良い。父は母の人格を否定していた。

 以前書いたと思うのだが、母に「お父さんとお母さんが離婚したらどちらについていく?」と尋ねられた話、弟が生まれてからである。ワタクシは「乞食になる」と応えたと思う。
 弟は「お母さん」と即答した。実は弟は小さいとき父親と仲が良かった。それにもかかわらずである。ワタクシは考えた。あんな父でも一応は父である。子供が二人とも母の元へ引き取られていけば、きっと寂しい思いをするだろうと思った。母一人で子供二人の面倒を見ていけるかと考えれば、それも難しいだろうと思った。そして変な正義感からワタクシは両親どちらでもなく乞食を選択をしたのであった。勿論、そうなってはいないが…。つまり離婚は避けられたのだ。
 父はどれほど我慢したのか知らぬが、母は相当に我慢をしていると思う。それは今でも続いているだろう。
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by donkeys-ear | 2014-07-08 23:18 | 思い出したコト